パパ活セミナーの実態とは?女性活躍推進センターによるセミナー調査!【2024年11月最新版】

就職市場が売り手市場である今日、一部の学生はその機会を軽んじ、失敗に終わることも珍しくありません。では、パパ活を行う女性たちはどうでしょうか。彼女たちもまた、一見すると有利な市場に身を置いていますが、その実態は一筋縄ではいかないものです。親にも話せない秘密を抱え、時にはトラブルを引き起こすリスクも伴います。

最近、日本では「活」という接尾語が付く言葉が増えています。就職活動の「就活」から始まり、妊娠を目指す「妊活」、保育園探しの「保活」、人生の終わりに向けた準備の「終活」に至るまで、様々な活動が注目されています。では、「パパ活」とは一体何なのでしょうか。

過去に放映された「パパ活」というドラマでは、この活動が「肉体関係なしに金銭的支援を受けるデート」と定義されていました。つまり、女性が自らの魅力を活かして、経済的なサポートを提供する「パパ」を見つける活動です。表向きは援助交際とは異なるとされています。

しかし、この定義は常に当てはまるわけではありません。例えば、新潟県の米山隆一前知事は、複数の女性に金銭を提供し、性的関係を持ったことで知られています。これも一種のパパ活と言えるでしょう。

実際には、「肉体関係なし」というのは例外的なケースであり、「お金を払うことで好かれたい」という心理は珍しくないのです。この複雑な現実を探るため、都内文京区で開催された日本初のパパ活セミナーを訪れてみました。

セミナーに参加した20代半ばの独身女性は、「他の参加者は皆、真剣そのもので、圧倒された」と語ります。女性限定30名のセミナーは、予約段階で満席となり、参加者の多くは20歳前後の若い女性でした。彼女たちは一見普通の女子大生のように見えますが、実際にはすでにパパ活を経験している女性が半数以上を占めていました。隣に座る女性もその一人で、一見清楚な外見ながら、高価なルイ・ヴィトンの財布やカルティエの時計を所有していることが明らかになりました。

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パパ活セミナーの実態と参加者の声

「単なる食事で約1万円が相場です」

この言葉は、パパ活における一般的な取引の一例です。とくに注目されるのは、「パパ活で人生が変わった」というテーマのセミナーで講師を務めるのは40歳の女性です。彼女はこれまでに、パパから総額1億円以上を受け取ったとされる経験豊富な人物です。

この方はセミナーで、重病を患った際に支えてくれたパパや、長期間の関係を経てプロポーズを受けた経験などを共有しました。彼女は「自分磨き」の重要性を強調し、参加者たちは熱心に頷き、メモを取るなど、真剣に耳を傾けていました。続いて、効果的なおねだりの方法など、実践的なアドバイスが提供されました。

セミナーに参加した23歳のアパレル店員は、ユニバース倶楽部からの招待で参加したと語ります。ユニバース倶楽部は、このセミナーの主催者であり、彼女はそこで7、8人のパパを紹介され、そのうち2、3人とは複数回会っているとのこと。彼女は他の交際クラブでもパパ活を行っており、複数のクラブに登録している女性が増えていると指摘します。彼女の友人の中には、医師や社長などの裕福なパパから月に70万円を稼ぐ者もいます。

彼女自身は、日中の仕事の収入が家賃や化粧品に消えてしまうため、パパ活での収入が必要だと言います。風俗やキャバクラよりも安心でき、好みでない相手は断ることができるため、ストレスが少ないとのこと。ただし、外見や服装に気を使う必要があり、そのための出費も発生します。彼女は、月に数回のデートで約10万円を稼ぐことができると言い、食事のみの場合は1万円、それ以上の関係になると3万円から5万円を受け取ることがあると述べています。

パパ活の舞台裏:ユニバース倶楽部のシステムとその影響

ユニバース倶楽部の事業戦略部長山岸智氏によると、このクラブは東京都のデートクラブ条例に準拠し、正式に認可された組織です。関東地方だけでも60〜80の同業者が存在し、その起源は伝統的な置屋にまで遡ります。1980年代には愛人バンク「夕暮れ族」が流行し、女性の写真が収められたアルバムを富裕層の男性に紹介する形態が主流でしたが、現在はオンラインの会員サイトへと進化しています。

山岸氏は、「パパ活」という言葉が2015年に彼らのマーケティング会議で生まれたことを明かしました。この言葉は、肉体関係を含む大人の交際関係を指すもので、とくに富裕層に興味を持つ女性を対象にしていました。しかし、商標登録を試みた際には、すでに広く使われているため却下されました。

ユニバース倶楽部では、男性2408名、女性7591名の有効会員がおり、女性は主に20代前半の学生やOL、男性は40〜50代の経営者医師弁護士などが多いとのこと。男性会員は紹介料を支払い、女性の写真や動画、プロフィールを見てデートを決めます。クラブは最初のデートのセッティングを担当します。

会員はスタンダード、ゴールド、プラチナ、ブラックの4ランクに分かれており、男性の入会金と紹介料はランクによって異なります。女性の場合、入会金は無料で、面接時の外見によってランクが決まります。CAや芸能人、高学歴の女性はとくに人気があります。

山岸氏によると、多くの女性は食事だけでは十分な収入を得られず、より深い関係を求められることが多いとのこと。他のデートクラブ関係者も、女性の意志を事前に確認し、男性に選択肢を提示するシステムを持っています。多くの女性がパパ活に参加する理由の半数は、奨学金の返済が主な動機であることが明らかになりました。

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