近年では「パパ活」が、若い女性とお金持ちの男性の間で流行しています。
このパパ活ですが、稼いだら税金は払わないといけないのでしょうか?
そこで今回は、税金とパパ活の関係について徹底解説していきます。
「パパ活で稼いで、無申告だとバレる?」
「パパ活で稼いだら、どんな税金が課されるの?」
「税金を納める方法は?初めてだからわからない…」
これらの疑問を抱えている方は、ぜひご覧ください!
とくに初心者パパ活女子(pj)は、必見です!
そもそもパパ活で稼いだら、税金は払わないといけないの?
まずは、そもそもパパ活で稼いだら税金は払わないといけないのか解説していきます。
【結論】パパ活稼いだら、確定申告をして納税しなければいけない
結論から先にお話すると、パパ活で稼いだら確定申告を行い納税をしなければいけない義務が発生します。
パパ活でお手当(お小遣い)をもらった場合、親からもらったお小遣いのような感覚ですべて使ってしまうパパ活女子(pj)は多いですが、この場合のお小遣いは収入に該当します。
そのため、もらったお手当をすべて使い果たしてしまうと税金が支払えなくなってしまうので、絶対に使い果たすようなことはしてはいけません。
また、お手当をもらったことを隠すために現金手渡しでもらうpjもいますが、パパの銀行口座の動きや各種SNSでのキラキラ投稿によって税務調査が入る場合もあります。
パパ活で稼いだお金を無申告のままにしておくと、税務調査が入った際に追徴課税や重加算税が課せられ、一生多額の税金を支払う羽目になります。
パパ活で稼いだお金は、必ず確定申告するようにしましょう。
パパ活にかかる税金①110万円以上貰うと課される「贈与税」
太パパから高級マンションや高級車などをもらうことがありますが、パパからもらったマンションや高級車には「贈与税」がかかります。
贈与税とは、個人から年間110万円以上の財産をもらった場合、もらった個人が贈与税として税金を負担しなければなりません。
贈与税は、1月1日から12月31日の1年間に贈与してもらった財産の金額を合計し、その合計金額から控除額である110万円を差し引いた金額に贈与税の税率を掛けて算出します。
マンションや高級車じゃなくても貴金属やバッグなど数十万円の品物を複数回もらい、年間110万円を超える場合は、贈与税が発生します。
パパから現金以外のプレゼントをもらった場合、プレゼントの金額ともらった日付をメモしておき、贈与税が発生しないかどうかを把握しておきましょう。
年間110万円を超えた場合は、必ず贈与税を支払ってください。
パパ活にかかる税金②20万円以上の所得で課される「所得税」
パパとデートやお泊りしたお手当には「所得税」と呼ばれる税金がかかる場合が多いです。
先ほども述べたようにお手当は所得としてみなされることが多く、月〇回デートなど契約に応じたお手当になるので、パパ活という仕事の対価としてみなされます。
そのため、所得税がかかってしまうのです。
所得税とは、会社からもらう給料や商売して稼いだお金に対してかかる税金です。
所得税の計算方法としては、1年間稼いだ収入から必要経費を引いて残った金額に対して、控除額を差し引いて所得税率をかけて税金を算出します。
副業としてパパ活を行っている場合、本業である会社員や自営業で得た収入もパパ活で稼いだお金と合算する必要があり、その分所得税も割増しとなるでしょう。
所得税は最大で収入の半分ほどになってしまうため、経費を使うことによって支払う税金を抑えることが可能です。
パパ活にかかる税金③一律10%課される「住民税」
パパ活では贈与税と所得税の他に「住民税」も課される事をご存知でしょうか。
住民税とは市区町村(都道府県)に住む人たちが、地域社会で使われる費用や公共サービス費用を分担して負担するものです。
会社員の場合だと給与から天引きされますが、パパ活では自分で支払う必要があります。
「区市町村税」の税率は4%、「道府県税・都民税」の税率は6%となっており、合計で一律10%の住民税が課されます。
計算方法としては総所得金額から所得控除分を差し引き、課税所得を算出します。
課税所得に住民税率10%をかけて、住民税を算出します。
住民税に関しては確定申告を行っていれば、何の手続きをしなくても市区町村から住民税の通知が送られてきます。
パパ活の確定申告をする際は住民税は自分で納付するようにしましょう。
そうしないと会社にパパ活の税金が加算された住民税通知書が届き、パパ活をしていることが会社にバレる恐れがあります。
確定申告の流れを初心者pjにもわかりやすく解説!
次に、確定申告の流れをパパ活を始めたばかりの初心者pjにもわかりやすく解説していきます。
①パパ活を始めたら、税務署に「開業届」を提出しておく
パパ活を始めて本格的に稼ぐつもりなら、まずは税務署に「開業届」を提出しておきましょう。
開業届を提出していれば、青色申告で確定申告を行うことができます。
確定申告には白色申告と青色申告があり、白色申告は税務署に申請する必要なく、帳簿付けも簡単です。
しかし、白色申告は税金に対する控除を受けることができないため、パパ活で稼いだ全てのお金に税金がかかることになります。
一方、青色申告は、税務署に開業届と併せて「所得税の青色申告承認申請書」を事前提出することが必須です。
帳簿付けも白色申告よりも複雑になりますが、青色申告特別控除(最高で65万円)を受けることができ、パパ活で稼いだお金に対する税金を安く抑えることができます。
本格的に稼ぐつもりもしくは多額のお手当をもらっているなら、青色申告をするために開業届を提出しておくのがおすすめです。
②毎日の取引を記録して、領収書は大切に保管しておく
開業届を税務署に提出してパパ活する準備が整ったら、パパ活を開始しましょう。
パパ活で稼いだお金(お手当やプレゼント)、パパ活でかかった経費(飲食代やタクシー代など)などは毎日の取引として記録するようにしてください。
記録を残しておかないと、確定申告の際に提出する書類を作成することができなくなります。
また、正確な記録がなければパパ活でかかった費用を経費として計上できず、パパ活で稼いだ全てのお金が収入として算出され、多額の税金を支払うハメになってしまいます。
記録に関しては簡単でもいいので、手帳などに日付・誰からのお手当・お手当の金額・その他(プレゼントなど)をメモしておきましょう。
経費として計上するためには領収書が必要になってくるので、飲食代やタクシー代の領収書は必ずもらうようにしておいてください。
③年末年始のころから、申告書類の作成を少しづつ進めていく
毎年1月1日から12月31日までの1年間に生じた所得に関して、翌年2月16日から3月15日までの間に確定申告を行う必要があります。
年末年始から稼いだお金や経費を集計して、確定申告書類を作成していきましょう。
確定申告書類は税務署のHPに置いてあるので、帳簿をエクセルなどでまとめて記入しても構いません。
近年では様々な会社から会計ソフト(やよい会計やfreeeなど)が販売されており、ソフトを使って確定申告を行うと、今まで確定申告をやったことがなくても簡単に申告書類を作成することが可能です。
申告書類を確定申告直前に作成するのは骨が折れるので、帳簿は事前に少しずつ付けておくようにしておくと確定申告がラクになります。
どうしても確定申告が分からない場合は、税理士に依頼することもできるので、検討してみてください。
依頼料はかかりますが、記帳や申告書類の作成、提出までを税理士が代理でやってくれます。
④税務署に書類を提出!e-taxはオンラインで提出可能!
確定申告書類を作成したら、期限内に申告書類を提出しましょう。
申告書類の提出は、3つのパターンがあります。
- 1つ目は、窓口提出です。
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申告書類と添付資料を持参して最寄りの税務署を訪れ、職員に提出します。
窓口提出は書類不備を確認してもらうメリットがありますが、確定申告の時期は窓口が混雑するので、提出まで待たないといけない場合が多いです。
- 2つ目は、郵送です。
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申告書類と添付資料を封筒に入れ、郵便ポストに投函して提出します。
近くに税務署がないなら、非常に便利な提出方法です。
しかし、書類の不備があると追加書類や修正を税務署から依頼される場合があります。
- 3つ目は、e-taxです。
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PCやスマホから申告書類を提出することもできます。
24時間いつでも提出でき、税務署を訪れる必要もありません。
マイナンバーカードやバーコードリーダーが必要ですが、非常に便利なので、e-taxでのオンライン提出がおすすめです。
【実例あり】確定申告をしないと税務署にバレるって本当?
ここからは、確定申告をしないと税務署にバレるのか解説していきます。
確定申告をしなかったギャラ飲み女性に、追徴課税が課されたケースがある
pjではありませんが、ギャラ飲み女性が追徴課税を課されてしまったケースがあります。
2022年11月に東京国税局が、ギャラ飲みで約4,000万円稼いだ女性に約1,100万円の追徴課税を行いました。
このケースにて無申告であることがバレてしまった原因としては、ギャラ飲みアプリを運営している会社に税務調査が入ってしまったことがきっかけです。
アプリ運営会社にはアプリ登録者の情報があるため、そのリストからとくに稼いでいる女性をターゲットにして、無申告の摘発に繋がったようです。
パパ活でもアプリを介した出会いがほとんどであるため、運営会社に税務調査が入ると、芋づる式に無申告がバレてしまう危険性があります。
パパ活アプリの運営会社に税務調査が入ってから焦って申告しても手遅れです。
追徴課税を支払わないためにも毎年確定申告することを習慣づけるようにしましょう。
【ちなみに】無申告がバレたときには、延滞税と無申告加算税が課される
無申告がバレた時は追徴課税として延滞税と無申告加算税が課されることになります。
延滞税とは、税金が期限内に納付されなかった時に発生する税金のことです。
延滞税の税率は、本来納める税金の7~15%程度になります。
期限を超過すればするほど延滞税の税金は増えていき、大きな負担になっていくでしょう。
また、税務調査によって無申告がバレてしまった時は無申告加算税も課されてます。
本来納めるべき税金の15~20%程度を追加で税務署に支払わなければ行けません。
追徴課税の他に本来納めるべき税金も別途支払う必要があります。
pjの無申告がバレるパターン:銀行振り込みの記録からバレる
無申告は銀行振り込みの記録からバレるケースもあります。
税務署は銀行口座の明細を開示することができるので、自分自身の銀行口座に多額の現金が入出金されれば間違いなく税務調査に入るでしょう。
また、税務署が個人の銀行口座を調べる時は10年分もの明細を調べることができるので、滞納していた税金をある時に一括請求される場合もあることを肝に銘じておいてください。
また、パパ側に税務調査が入って銀行口座経由で無申告がバレることもあります。
パパになりえる男性は投資家や経営者など高額納税者なので、定期的に税務調査が入ります。
その税務調査の際に使途不明な現金の引き出しや振り込みがあれば、追及されてその現金を受け取ったpjが判明して、pj側にも税務調査が入るという流れです。
「銀行口座は見られるはずがない」と安心しきっていると、突然税務調査が入る可能性もあるのです。
pjの無申告がバレるパターン:SNSの派手な投稿からバレる
税務署は会社や銀行口座だけでなく、SNSなどの投稿も定期的にチェックしています。
Twitter(X)やInstagramなどのSNSには承認欲求から高額なプレゼントや多額のお手当、高級ホテルなどをひけらかしている人が大勢います。
そういった人たちは大金を稼いでも税金を支払うのが嫌がり、無申告で豪遊している場合が多いです。
税務署にとってSNSは効率よく税務調査対象者を見つけられるツールになっています。
SNSは基本的に匿名ですが、税務署などの行政機関から問い合わせがあれば、個人情報を開示しなければいけません。
税務署にとって、SNSの匿名性は何の障害にもならないのです。
高級タワマンや高級車、ブランド物の投稿をしていると、突然税務調査が入ってしまうことも十分に考えられます。
自己承認欲求の代わりに多額の追徴課税を背負わされたら、目も当てられないでしょう。
pjの無申告がバレるパターン:知り合いから匿名通報されてバレる
パパ活で大金を稼いでいれば、身につけている物が派手になっていき、調子に乗ってしまうことも十分に考えられます。
SNSではブランド物や高級リゾートの投稿が並び、あくせく働く人たちをバカにした言動をしてしまうことも…。
そんな言動を繰り返していると、周囲の人から恨みを買ってしまって匿名通報されて無申告がバレてしまうケースがあります。
国税庁のホームページには匿名通報ができる「情報提供フォーム」が設置されており、誰でも簡単に通報することが可能です。
税務署も通報を鵜呑みにしてすぐに税務調査をすることはありませんが、調査の結果無申告の可能性があるならば、容赦なく税務調査に入ります。
パパ活で大金を稼いだことを自慢したいpjの気持ちも分からなくはないですが、周囲の人から恨みを買うような言動は慎むことをおすすめします。
【最後にFAQ】パパ活の税金についてよく寄せられる質問
最後に!パパ活の税金についてよく寄せられる質問に回答していきます!
- 手渡しでお手当を貰っているなら、無申告で大丈夫ですか?
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結論からいうと手渡しにすると銀行振り込みよりはバレにくくなりますが、バレる場合もあります。
手渡しであれば税務署は金銭の流れを把握しづらくなりますが、決してバレないわけではありません。
例えば、利用しているパパ活アプリ運営会社に税務調査が入った時にアプリ登録者の個人情報も税務署が入手できるため、そこから無申告がバレてしまう危険性があります。
また、pjであることを知っている知人や友人から税務署に通報されたり、SNSで高額なプレゼントや旅行を楽しんでいる様子をアップしていて、その投稿がきっかけとなって税務署に目を付けられることが考えられます。
手渡しでお手当を貰っていたとしてもパパは銀行口座を利用しているので、パパが税務調査をされた際に使途不明金があれば、追及してpj側も税務調査が入ることだってあり得ます。
手渡しでお手当を貰ったとしてもバレた時の代償が大きいので必ず確定申告は行いましょう。
- パパ活女子が、節税のためにできることは何がありますか?
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pjが節税のためにできることは、開業届を申請して青色申告ができるようにしておきましょう。
青色申告ができるようにしていれば、最大で65万円の青色申告特別控除を受けることができます。
また、確定申告の際にパパ活で使った費用を経費計上できるようにコーヒー一杯でも領収書を貰い、貰った領収書は失くさないようにファイリングして管理してください。
経費にできるのは、飲食代や交通費、パパ活アプリの利用料なども該当します。
経費にしていいか分からない場合は税務署もしくは税理士に相談すれば、丁寧に教えてくれるので最大限経費計上して、納める税金を最小限にしましょう。
パパからブランド物などのプレゼントを受け取る時があるかと思いますが、年間110万円を超えると贈与税がかかってしまいます。
よって、受け取るプレゼントの合計は年間110万円を超えないように調整するようにしましょう。
- パパのプレゼントを購入した代金は、経費になりますか?
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パパのプレゼントを購入した代金は、「接待交際費」として経費にすることはできます。
その他にもパパにお茶などを奢った金額、pj同士の情報交換をした時のお茶代も接待交通費に該当するでしょう。
パパ活で稼いだお手当があまりに多すぎる場合、パパのプレゼントで高級な物を選んで経費計上し、税金を抑えるということもできるかもしれません。
しかし、なんでも接待交際費として計上するのはおかしいですし、確定申告の際に経費として認められない場合も考えられます。
基本的に接待交際費として認められるのは、パパ活を行うために必要な物やサービスのみです。
パパ活以外のプライベートや他の仕事でかかった経費を計上することはないようにしてください。
接待交際費に該当するか分からない場合は、税務署もしくは税理士に事前に相談すると良いでしょう。
- パパ活で使用した携帯電話の通信費は、経費になりますか?
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パパ活で使用した携帯電話の通信費は、経費として計上できる場合があります。
パパ活専用としてもう一台携帯電話を契約している場合は、その携帯電話の購入代金や利用料金は経費として計上可能です。
使用している携帯電話が1台で、パパ活にも使用している場合は使用している割合によって経費として認められます。
例えば、携帯電話を使用している時間が月100時間として、プライベートで使用している時間が月70時間、パパ活に使用している時間が月30時間とすれば利用料金の30%を計上しても構いません。
プライベートでも使用している携帯電話の通信費を100%経費にすることはできませんが、最大でも50%ぐらいなら経費計上は問題ありません。
パパ活のために月どれぐらい携帯電話を使用しているかを考え、常識の範囲内で通信費を経費として計上するようにしましょう。
- 確定申告が初めてで全くわからないのですが、どうすればいいですか?
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確定申告が初めてでまったく分からない場合は、まずは友人や知人で確定申告したことある人を探しましょう。
その人に確定申告の流れや手順を聞き、分からない部分はネットや書籍を使って調べていきます。
それでも分からなければ、確定申告時期になると確定申告相談が市役所や税務署で行われるので、そこにいるスタッフに聞いてみることをおすすめします。
最近では確定申告のための会計ソフトも初心者に使いやすいように充実しているので、評判の良い会計ソフトをPCにインストールして手順通りに進めれば、簡単に確定申告が可能です。
稼ぎが大きい人やめんどくさい人は、思い切って税理士に確定申告を依頼しても構いません。
税理士に依頼すれば稼ぎを教えたり、領収書を送付すれば後は待っているだけで問題ありません。
帳簿付けから申告書類の提出まで税理士がすべてやってくれます。
- 税理士を探すときには、どういったポイントを意識するといいですか?
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税理士を探すときに意識するポイントは、水商売や風俗などのナイトワークを専門としている実績のある税理士を見つけましょう。
税理士でも専門分野が分かれているので、ナイトワーク専門の税理士であれば、何度もやりとりしなくてもpjの意図を汲み取って手続きを進めてくれます。
また、ナイトワーク専門だと経費になるものとならないものの判別が正確なので、納めるべき税金を最小限にすることが可能です。
ナイトワーク専門の税理士を探すことはネットでもできますが、一番信頼できるのは口コミです。
水商売や風俗に勤めている知人や友人がいたら、評判の良い税理士を紹介してもらいましょう。
そうすれば、自分で探すよりも良い税理士と巡り会える可能性が高くなります。
また、仮に税務調査に入られた時も業界独特の事情を知っているため、適切に税務署への対応をしてくれるため、万が一の事が起こったとしても安心です。